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急斜面も! [国体へ向けて]

板はまだ外れていなかった。
コースアウトもしていない。

くっっそー!!!

私はもともと急斜面が苦手だ。
だが、そんなことよりも、ちゃんとしたバーンで戦えない悔しさが大きかったのだ。

こうやって、スタートから急斜面まできたが、
このコース上で、未だに気持ちの良いエッジングなど味わうことはなかった。

悔しさだけで滑っている。

そして、
滑っているラインの状況が悪くなっていた。
「あ、アンダーが出始めている。」

気持ちを入かえ、再度ラインを詰める。

今考えれば、しょせん滑りはつながっていない。
だから、どんどん詰めていけば良かったのかもしれない。

こういう状況のなかで繋げていきたいという気持ちは大きかった。

「もう3秒も4秒も遅いんじゃないか。」

とても悔しく、どうやって挽回するかを考えていた。

3旗門先にスルーが見えた。
次から攻める事ができる。

しっかりとクローチングを組んだ。

スピードに乗る。

今までの挽回だ。

最後まで攻めなくちゃいけない。

このときのバーンが良かったのか、荒れていたのかはわからない。。
記憶にも全くない。

攻めようという考えが強かったのか
荒れていなかったから気づかなかったのか

なぜか、ここまでのことは、あれだけ覚えているのにこの辺の記憶は薄い。
ただ、ターンはつながっていた。
スピードにも乗っていた。

そうやってゴール。。

「ゴールした。。。」

ゴールにはたくさんの人がいた。
「何秒なんだ?」

左後方を振り返り、電光掲示板を見る。

途中までのやられっぷりからかんがえると14秒という目標からは3~4秒は明らかに遅れている気がする。最後の緩斜面でどれだけ詰めることができたかと言ってもたかがしれているだろう。

タイムがでた

「1:17.12」

「ちぃっ」
右ストックを、軽く雪面にたたきつけた。

ああああああああああああああああああああせめて
15秒台後半でなくては、、、、、

 ・
  ・
   ・

「良かった。速かったよ。」

「この辺では相当速かった」

ゴールエリアの外で待つ仲間からお褒めの声を掛けてもらった。。

みんなの顔をみて笑顔でかえす(返せていたか??)

だが、本心は悔しかった。

15位以内に入るのは並大抵のものではないと思う。自分の過去の成績から見ても。
だが、
サホロでのキャンプのタイム。
ミドラーを着ていたとはいえ、正一さんや、一平君とのタイムで勝負できたし

中国キャンプでのタイム。
井上君や、中垣さん、有賀さんとタイムの比較ができた。
年末の中国は、後半疲れてしまったが、
昨年10位台の選手と勝負ができた。

だから、今年はいけると思っていた。

大会前に、コーチや一部のメンバーにはメールしていた。、
「ちゃんと滑れば20位に入れると思う。
 だからしっかり滑れば15位以内に入れる。
 目標は15位以内。」

8位以内を考えていない訳ではない。
だが、ノルマとなるような目標。達成すべき目標として15位を考えていた。

だから、順位を聞かなくとも、タイム掲示板を見た瞬間の落胆と言うモノは大きかった。。

ゴールエリアをでて仲間の前に出た
「良かったですよ。本当この辺ではダントツに速いタイムです」

笑顔で答えたが、素直に喜べなかった。

むしろつらかった。。

つらかったので、仲間から離れて観客も誰も居ないところに行った。
あふれそうな悔し涙をぬぐうため。。

「はーーー、駄目だった。。15位。。。

 勝負にならなかった。。。

 もっとちゃんとしたバーンで滑って、15位に挑戦したかった。」

考えると、涙があふれてきた、、、

メットとゴーグルを外し、涙をぬぐった。

色々なことを一瞬で思い出した。
ニュージーでのFIS
夏場に、台風の中この田沢湖のスキー場を登ったこと。
中国でのFISレース
サホロでの好調。
そして、年末の中国キャンプ

そして、国体予選。

発表の時の感動。

何か、物語でも読んでいるかのような感覚。

本当は、悔しいのか、それとも満足感なのか、、
今もわからない、

ただ、こみ上げてくるものが大きく、涙があふれた。

周りの人に見られると恥ずかしいので、そっと涙を拭いて立ち去ろうとしたとき

取材に来ていた松尾さんに見つかってしまった。

「ふるかわさーん。」

しまったぁ。。。涙を止めなくては、、、

そう思ったのだが、、涙は止まらなかった。。

その半べそ姿は、カメラに納められてしまった。。

「ははは、、」

涙目で、笑うしかなかった。

涙目のまま取材を受けた。

何を話したか覚えていない。

なんか今までの苦労とか、ちゃんと戦えなかった悔しさとか
そんなことを話したんだろうか?

この年で、泣くなんて。。

松尾さんには優しい励ましの言葉ももらった。

「来年がんばる」そう思った。

そのとき、タイム掲示板を見てきてくれた久和野選手が
「すごいよ22位だよ」

22位かぁ、、、

思ったほどは悪くないかな。。

まあ、あのバーンでは22位は良かったことにすべきか、、、

本当は15位以内なんだけどなぁあ。。。

悔しさと、達成感と、複雑な気持ちが入り乱れた気持ちであった。

たしかにやれることは、やった。
以前の国体のように、出ただけということは決してなかった。
以前だって、準備は十分してから出ていたが
今年はそれにも増してがんばった。

そして、コース上でこれほど真剣に考え、集中して滑っていたか、

いま、こうやって過去のことをブログに書いているが、コース中のことをこれほど思い出せると行ったこともいままで無かった。

集中していたとうことであろうか。

ことしの国体は終わった。
悔しさと、達成感と、、そして、来年「千葉の1番スタート」を取るという課題も残して。



 

よろしくお願いします。

コメントもよろしくお願いしマース。 


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コメント 4

niwao

アレ!アレ!? nfuru! 
by niwao (2007-02-24 13:45) 

nfuru

Vamos niwao!
by nfuru (2007-02-24 15:00) 

BOO

あたしゃ何も覚えてませんぜ。もともと、センスで滑るタイプじゃないですし。
ルパン ザ ファイアー!
by BOO (2007-02-26 19:30) 

nfuru

→BOO
ま、ひとそれぞれ、色々なインスペクションがありますよね。
わたしは、スタート前に思い出せないと、不安になっちゃうタイプなので。。。
by nfuru (2007-02-27 07:54) 

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