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コースへの絶叫 [国体]

スタートして1旗門は、予定通り、クローチングを組んだ。
加速のためではなく、自分自身と気持ちを下へと落としていくため。。

そして
2旗門目。。

本当に前が見えない。

3旗門目を過ぎた頃に、このコースが半端でなく大変な事を知る。

「ハァ`ー!」

4旗門目を滑ったときに、外足のトップが空を、いや上を向いた。

くそー!!
「え`、後傾してるのか?」

5旗門目で、このバーンに自分がやられていることを再認識した。
ポールの近くを滑っていない。。攻めていない。お尻も落ちているかもしれない。

「このままでは、名寄の時と一緒になってしまう。」

霧が深く、斜面が見えない。掘れている位置がわからない。

バーンは割れてはいない。ぼこぼこに掘れた状態をならしていて、さらに水をまいた事で固くなっている。

大きく見るとデコボコしているのに、細かいところで見ると表面はなめらかで固いバーン。
そのため、なかなかエッジングはさせてもらえない。

「このままではならない。」

ふと、レース駆け出しの頃がよぎった。都連の大会などを100番以降、いや200番近いゼッケンで滑っていた頃を。
掘れたラインなりに落とされて、自分の滑りをさせてもらえなかった日々。
それと同じ状況だ。

とにかく必死に、攻めるように滑った。

どこかでこの流れを切り替えなければ
ことを考えている内に13旗門目まで着てしまった。

「高いラインを踏ませてくれ!」

減速してもよいから、高いラインを得るために、14旗門目を強引にターンした。
これは、思ったほど詰まらなかった。

そして、これは、正解だった。
高いラインは、さっきまで滑っていたバーンほどは掘れていなかった。
スピードに乗れる。

やっと、加速してきた。

「よし、行ける!」

ただ20旗門目まで、クローチングで行くつもりであったが、そんな余裕ははっきり 言ってなかった。

むしろ20位からやっとくめるような感じがした。

しかし、加速してくると、だんだんアンダーが出てくる。。

そうすると、またさっきの様な掘れたバーン。

どうしたら良いんだ!?
言いようの無い、不満がわいてくる。

「ちゃんとレースさせてくれ! こんなところでやられるために来たんじゃ無い!」

そして、ギャラリーの多い馬の背へと来た。

自分がどんな風に叫んでいたか、、覚えていない。

スルーゲートが見えてきた

「まっすぐ行かなくては」

スルーに入る前に不安がよぎる。
この先。。急斜面、どんなに掘れているのだろう

飛ばされはしないか?
板ははずれないか?

そんな不安をよそにつっこむしかなかった。

もはや、前向きな心とか、そういうモノではなかった。
冷静なのか、そうでないのかはわからなかった。

悔しさから来る怒り。

そういう感情が急斜面へとつっこませてくれた。

30旗門目

「うぉー」

まだ大丈夫だ、次の旗門

32旗門目

「うぉー」

もはや、泣きの入った絶叫だ。
声は裏返っていた。

悔しさと、怒りの中で苦手な急斜面へと突入していった。


よろしくお願いします。


明日にはゴールした記事がアップされている予定。。。?

コメントもお願いしマース。 


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コメント 4

nukky

私は相変わらす100番スタート以降で滑ってますが、トップ選手って条件が良い状態で滑ることが多いから、ホレに免疫力がなくなったりしないんですかね?
ま、そのへんは実力でカバーなんでしょうけど!
by nukky (2007-02-23 00:38) 

nfuru

→nukky
トップ選手かどうかはわからないけれど、、、
免疫ねぇ。。久しぶりに掘れているところ滑るとびっくりはするよね。。あとは気力なのかな?
by nfuru (2007-02-23 19:44) 

niwao

イヤーおもろいね。
by niwao (2007-02-24 13:37) 

nfuru

→niwao
また一緒に国体目指そう!
by nfuru (2007-02-24 14:55) 

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